日本はなぜ春入学になっている???
日本では4月~3月までの期間が年度として設けられ、年度に合わせ政治や経済が回っています。
教育も同じく、春に入学式、卒業式が催されるのが一般的です。
一方で、アメリカや中国など海外では多くの国が秋入学を採用されているようです。
では、なぜ日本では海外と異なり春入学が採用されているのでしょうか。
簡単に調べたのでまとめてみます。
理由
日本の歴史や納税制度が関係している?
江戸時代当時は、寺子屋など特に入学の時期に取り決めはなかったそうです。
明治時代になり、文明開化や明治維新など、海外の教育制度を見習い、日本でも一時期秋入学が採用されていました。
しかし、富国強兵により、国の予算を編成する会計年度が4月から3月で設けられました。
当時の国の収入源はである税は、米が大部分を占めており、農民が秋の収穫後に米を売り、納税行っていました。
予算編成は納税されたた後に進められるため、納税がきちんと完了する4月からが年度として定められました。
教育も国の予算を元に何にお金を使うか決定されるため、4月入学を採用され、その後も日本では、継続して4月が入学時期となっています。
海外
海外では秋入学が主流?
アメリカ、イギリス、中国などの大国含め、先進国の70%以上で秋入学が採用されています。〔春から秋にかけて各家庭での仕事(農業など)があるため、春入学だと働き手がいなくなるといった背景もある〕
<秋入学の主要な国>
影響
留学の際のネックに・・
海外の入学時期とずれているため、留学が容易にできないといったデメリットが生じます。
留学した場合、留年するケースも多く、海外からの優秀な学生の迎え入れが困難であり、日本から留学する学生も海外に比べ低い水準となっています。
その結果、東大や京大などの日本のトップ大学も海外の大学に比べ、プレゼンスが低くなっています。
今後の検討
秋入学を検討する大学も?
今後グローバル化を進め、教育や研究水準などの向上を目指していく中で、日本の秋入学を採用を検討するような動きもあるようです。
東京大学では、2015年に本格的に採用を目指す検討がされ、私立大学へとったアンケート結果によると、今後の秋入学の検討予定であると回答した大学が70%近くありました。
ただ、高校の卒業が3月末のまま、入社式4月のままでいくと1年近い空白の期間が生まれるといった課題もまだまだあるようです。