説明下手の人でもできる伝え方のコツ~ベストセラー実用書「伝え方が9割」より~
あなたは人に何かを頼むが得意ですか?
伝え方を誤って同僚を不機嫌にさせてしまった、重要な会議の大事な場面で誤った発言をして後悔した経験はありませんか?
私は昔から自分の思いを伝えるのが大の苦手で、いわゆるコミュ障でした。
会社でも思うように説明できなかったり、うまく動かせないことだらけ。
そんな伝え下手な私でも、簡単にちょっと意識するだけで伝え方が上達するコツを
大ヒットビジネス書「伝え方が9割(佐々木圭一著)」から学びました。
この本の著者も元々コミュ障で、学生時代はクラスで何も話さず黙っているタイプだったそうです。
しかし、広告代理店に就職し、伝え方はコツを知ればだれでも上達することを知り、
グングンと力をつけ有名なコピーライターになることができたそうです。
今回はその内容をまとめてみました。
伝え方上手になる3ステップ
1.自分の考えをそのまま伝えない
2.相手の頭の中を考える
3.相手との共通点を見つける
少しざっくりしすぎてイメージできませんね.....
詳しく説明すると、
1.自分の考えをそのまま伝えない
✖「デートしてくれない?」
↓
〇「おいしいパスタの店があるんだけと行かない?」
上の例だと、デートに行くことが自分の行くことが目的ですが、デートに行くことをそのまま伝えるこの誘い方では了解は得られないでしょう。
自分の思いをダイレクトに伝えては良くありません。
2.相手の頭の中を考える
このステップでは7つのテクニックを活用します。
①相手の好きなこと
✖「デートしてくれない?」
↓
〇「おいしいパスタの店があるんだけと行かない?」
事前情報として、相手がイタリアンが好き、パスタが好きという情報があれば、
デートという言葉を変換して、相手に好みに合わせます。
②嫌いなこと回避
空き巣が多発していた地域で、被害を抑制させるとします。
✖「空き巣にご注意ください」
↓
〇「皆さんのおかげで空き巣犯を捕まえることができました」
空き巣犯が一番避けたいことは、「逮捕」されることです。
純粋にご注意と書くよりも、逮捕したと伝えたほうが空き巣の抑制になるでしょう。
③選択肢を与える
上司に自分の考えた意見を提示する
✖「A案を考えたんですけど、どうでしょうか」
↓
〇「A案とB案を考えたのですが、A案はいかがでしょうか」
選択肢を与えることで、自分の意見を伝えるだけでなく、相手が考え選んでいる状況を作り出せます。
④認められたい欲
同僚に資料作成をお願いする
✖「顧客の情報を整理した資料を作ってくれないかな」
↓
〇「〇〇さんの資料はいつも分かりやすいよ、今回も作ってくれないかな」
褒められ期待されると相手も動いてくれやすくなるはずです。
⑤チームワーク化
部署の懇親会の準備をする
✖「懇親会やる居酒屋取っといてくれないかな」
↓
〇「私も居酒屋探すから、〇〇さんも一緒に探してくれないかな」
1人で任されて動くのではなく、「一緒」にと伝えることが重要です。
⑥感謝
会議室をとる
✖「会議室とってくれるかな」
↓
〇「〇〇さんいつもありがとう。会議室とってくれるかな」
感謝を伝えられると相手のために頑張ろうと思うものです。〇〇さんと相手の名前を呼ぶことも大事です。
⑦”あなた”で限定
飲み会の幹事を頼む
✖「飲み会の幹事をやってくれないかな」
↓
〇「〇〇さんだから頼むんだけど、飲み会の幹事やってくれない」
相手を限定して他の人にはお願いできない、あなただから頼みたいと伝えます。
3.相手との共通のメリットを探す
①②ステップを通してあとは、自分の伝えたいことと相手にとっての共通のメリットを探し伝えるだけです。
本書の題である「伝え方が9割」は、人に伝える力は非常に重要なものであり、
多くの社会人は目に見える「資格」の取得に力を入れがちですが、それよりも人生の大事な選択を迫られた時は「伝え方」で 重要となり、「資格」それほど助けにはなってくれません。伝え方が9割で資格が1割。
「伝え方」は人が持って生まれたセンスや過ごしてきた環境だけで決まるものではありません。自分の努力次第で身に着けられるものなのです。まして多くの人はこれまで「伝え方」を意識的に学んできていません。その中で「伝え方」を学ぶことで、周りの人と大きく差をつけることができるのです。
資格だけでなく「伝え方」も勉強して成長しましょう。
以上。
グッパイ